04924-171020 リデュース・リユース・リサイクル指向の複写機が御殿場「リコー環境事業開発センター」に巡る
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3ヶ月先まで予約でいっぱい、というほどの人気見学コースらしい。たまたま四大学競技大会で講義のない平日にスケジュールを組んでくださったおかげで、見学が実現しました。ご担当者に感謝。
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感想を一言でいうと「株式会社リコー、尊敬。」
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慶應にいたときから「複写機はリコーがベスト!!」と導入を働きかけて実現してきたし、成蹊大学でももちろん共同研究室の複写機はリコー製。愛すべきリコーのカメラ「GR」シリーズは1996年から使い続けている。全天球カメラ「RICOH THETA」シリーズは4年前の初代からあちこちで楽しい情景を写している。革新的な製品を世界に先駆けて世に出すリコーの姿勢、開発力、製品、そしてサービスが素晴らしい。 https://flic.kr/p/Zf574L https://farm5.staticflickr.com/4482/37571567570_72ff00f2da_k.jpg
だから、もとより製品を通じてリコーに敬意を覚えていましたが、今回、このセンターを見学して、本当に心から、この会社とその人々に対する尊敬を新たにしました。
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是非ともみなさんに直接見学に行っていただきたい。
正直言って、shioがここに書く小さい文章では、その魅力は表現しきれないから。
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「リコー環境事業開発センター」は、リコーが製造、販売した複写機が、全国から里帰りする工場です。戻ってきた複写機が分解され、部品ごとにリユースとリサイクルされて生まれ変わります。 https://flic.kr/p/ZA4Trd https://farm5.staticflickr.com/4508/37797855002_d17f0f2147_k.jpg
センターに里帰りした複写機は、使用履歴データと照合して診断され、リユース、リサイクルなどへの適性が評価された結果、細かく色分けされたカードが上部に貼り付けられて、広〜〜い工場の一角に集積されます。
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高い天井から見下ろすカメラがズラリと並ぶ複写機に貼られたカードを見分け、その判断に従って小型フォークリフトのような運搬機が自動的に、工場内の適切なラインに移動。そこで、分解、清掃、リユース、リサイクル。
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尊敬ポイント その1
複写機の製造段階から、全工程で「リデュース・リユース・リサイクル」を追求しています。環境負荷の低減が企業活動全体に浸透していて素晴らしい。
まず製造工程のリデュース(省資源)。ビス1本まで徹底して削減。部品点数を減らす工夫を続けています。また、以前はパーツによって樹脂材料が異なっていましたが、できる限り共通化して、リサイクルに適した構成への転換を続けています。
次にリユース(再利用)。環境負荷をできるだけ小さくするために、製品の状態によってレベルの異なるリユースをしています。例えば、複写機をリファービッシュ(refurbish)した製品を製造したり、分解した部品を再利用して再生製品を製造したり。それらはリース用、あるいは廉価製品として安価に販売しているそうです。
最後にリサイクル(再生)。ここでも環境負荷の小さいリサイクル方法を追求し、最終的には樹脂材料を油化する工程まで整っています。
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素晴らしいのはそれら全体が常に、環境負荷の小さい方へ小さい方へとシフトし続けていること。上の写真で、左へ左へ。
リサイクルよりリユース、リユースよりリデュース。同じリサイクルの中でもより環境負荷の小さい方へ。同じリユースでもより環境負荷の小さい方へ。全社をあげてそのための工夫と研究、技術開発を続けている。
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〈リデュース〉←〈製品リユース〉←〈部品リユース〉←〈マテリアルリサイクル〉←〈ケミカルリサイクル〉←〈サーマルリサイクル〉
できるだけ左へ。環境負荷が低減されます。
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〈↑ 2度クリックするとRICOH THETA Vで撮影したクルクル回る全天球画像が表示されます〉 https://flic.kr/p/CwMZYA https://farm5.staticflickr.com/4504/23977313598_337280e5ac_k.jpg
尊敬ポイント その2
複写機で培った技術を、さらに発展して多用途に展開している。その実験現場をいろいろ見せていただきました。一見、複写機とはまったく無関係な植物の育成とか、ドローンの運用とか、水力発電とか、調光LEDとか、センサーとか、たくさん拝見しました。
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尊敬ポイント その3
工場内、すべて撮影OK!!
事前にご担当者から「ご覧いただくもの、すべて写真撮影OKです」とご連絡いただいて、まずその潔さに感服。一般に、工場見学の場合、「ここは撮影禁止ゾーンです」とか写せないモノがあることが多い。なのでご担当者に再確認したのですが、「はい、本当に全部撮影OKです」と仰る。すごい。
実際に見学中、気持ちよく撮影しつつも、「これ、写してもいいんですか?」と確認してしまいましたが、その度に自信を持って「どうぞ」とのお答え。
「すべて特許取得済みですから、隠すものは何もありません」とおっしゃる。行き届いたマネジメントです。そう、特許とは技術を公開するための仕組み。
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未来棟5Fにあるイノベーションストリートに掲げられた、リコー創業者、市村清氏の「実践哲学」を掲載いたします。
1. 事業の本質は世のため、人のために尽くすことにある。
2. 目的と一致する方向は、人間の欲望とは離れたところに存在する。
3. 出世してわがままを通すことは人を傷つけることになる。
4. 人間何が一番幸せかといえばそれは後悔のない人生である。
5. 人の欲しがるものは一切欲しがるな。
6. 誠意を尽くせば道は拓ける。
7. どんなに小さな顧客にも誠心誠意を尽くすことである。
8. 小さな問題に対する態度の違いが成功するかしないかの分岐点である。
9. 真実というものは国境も血も越えて相通ずる。
10. 自分の物差しが小さいと人の欠点ばかりが目につく。
11. 新しいアイデアは、小さな不平不満と大きな夢を結び合わせたもである。
12. エキサイトしている時こそ体内の全神経、細胞が躍動していいアイデアが生まれる。
13. アイデアが生まれる根本は“なぜ”という疑問を持ちそれを追求することである。
14. どこまで行ってもまねはまね、本当の仕事は開拓者でなければダメである。
15. 仕事はまず何でもやるという心構えが大切。社会にとって無駄な仕事はないのだから。
16. 計画はいつも5年ぐらい先にピントを合わせてあるのです。
17. 人生、成るも成らぬも実に紙一重のところにある。
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いただいたお土産。
ナノ粒子凝集技術を使った凝集砥粒で作ったガラス磨き。鏡にこびりついた白い膜を落とせます。素晴らしい!!
でもこれ、非売品。試供品。売ればいいのに〜。
見学させてくださったリコーのみなさん、丁寧に説明していろいろな質問に答えてくださったご担当者の方々、どうもありがとうございました。
ますますリコーのファンになりました。これからもリコー製品、ありがたく使わていただきます!!
(といっても、GR、THETA、K-1といったリコー製のカメラは日々、大いに活用していますが、成蹊大学法学部の共同研究室にある前述の複写機、shioの年間コピー枚数はだいたい毎年0〜10枚です。究極のリデュースしてます)
〈写真はお土産以外、RICOH GRIIで撮影しました〉
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